トレラン後の銭湯で出会った人の話

人の歴史の数だけ名言が生まれる。

今回紹介する名言は、普段の生活の中でもふとした一言。

誰の気に止められず、流されていった名言たち。

そんな海外国内は関係なく、肌で感じたごくごく一般の人が語る、名言を紹介していきます。

名言集 第1話

トレランや登山の後は、風呂に入りたくなる。
家の風呂ではなく、ゆったり足を伸ばせる銭湯に行ってストレッチからのビール。

完全無比なる黄金ルート

大阪の交野市でトレラン練習を終えて、最寄りの駅に京橋があったので、銭湯に行くことにした。

ユートピア〇〇温泉。

名前も変わっているが、工場や住宅地が立ち並び、近所の人が昔から愛されている銭湯のようだ。

シャンプーのカゴを持った、近所らしき人たちが歩いていた。

衝撃的な出会い


1階は駐車場で、受付の2階に上がる。
2階には中央に受付。右側に女湯、左側に男湯があった。

2階に上がり男湯を見ると、ちっさいおっさんが、男湯の暖簾の裾の隙間からこちらを覗いていた。

下半身はあらわになっていた。

のれんから覗いているのも謎、しかも、隠すとこが隠れてない。

受付は女性だったが、何もなかったかのように対応している。

ディープかつシュールな町、京橋

そんな男湯のユートピアに入っていった。

脱衣所で服を脱いでいると、ちっさいおっさんはウロウロしていた。

誰も目を合わせず、話しかけても無視していた。

よく巻き込まれる星に生まれているので、当然のごとく、話しかけられた。

「兄ちゃん、兄ちゃん、(自転車のベル)チリンチリン何回鳴らすん?」

唐突な質問だった。

「とりあえず、4回くらい」と答えた。

ちっさいおっさんは、

「そんなんやったら危ないで!事故するよ」
説教されてしまった。

そのあと、満足したのかすっと離れていった。

しばらくしてまた、 「兄ちゃん、兄ちゃん、(自転車のベル)チリンチリン何回鳴らすん?」 と同じ質問をされた。

その目はおっさんとは思えないくらいキラキラしていた。
チリンチリンの回数が気になるようだ。

ユートピアの妖精。

4回で説教されたので、こう答えた。

「1万回鳴らすよ」

ちっさいおっさんはびっくりしたようだった。

「えぇ、そんな鳴らすの?興奮して大きくなるやん

と鼻翼をひくひくさせながら、興奮していた

事実は小説よりおかしなことがたくさん起こる。
虚構では到底思いつかないやりとり。

「興奮して大きくなるやん」

自転車のベルの回数で、性的興奮が満たされるユートピアの妖精の名言をいただいた。

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