人の歴史の数だけ名言が生まれる。
今回紹介する名言は、普段の生活の中でもふとした一言。
誰の気に止められず、流されていった名言たち。
そんな海外国内は関係なく、肌で感じたごくごく一般の人が語る、名言を紹介していきます。
遠慮がちな日本人
日本人は遠慮しがちな民族と言われている。
どんな親しい間柄のひとでも、「遠慮」ということばで遠まわしに表現することが多い。
日本では一つの礼儀とされていますが、海外では遠慮という行為は理解しにくい。
ましてや、苦手意識の強い英語ではなかなか伝わらないので、はっきり伝えることを心がけることが大事。
遠慮という概念がない〇本さん
以前の職場の近くで住んでいたアパートの隣人〇本さんの話
前回、ピンクのノースリーブと短パンでジャックダニエルを片手に強烈な挨拶をしてきたおばさん。
その後も、ワイルドターキーやブラックニッカ、賞味期限切れのおにぎり、つぶれたコロッケを定期的に差し入れしてくれた。
手づくりの料理もあったが、怪しすぎる一品だったのでそのままゴミ箱へ直行。
そんな近所付き合いをしていた。
ある日のお願い事
ある日、玄関のドアがドンドンドンと殴りつけられた。
ノックでわかる。
〇本さんだ。
インターホンがならないので、ノックするのだが〇本さんは、ノックのレベルを越えた強打を放ってくる。
その日は8時を回っており、仕事が終わり家でビールを飲んでいた。
玄関をあけると〇本さんは立っていた。
困った顔をしながら、お願いしてきた。
「鍵失くしたみたいやねん。
お願いあるねんけど、ベランダ伝って窓から入って鍵あけてくれへん?」
へ?
と思考が止まった。
言ってる意味がわからなかった。
住んでるアパートは4階、しかもベランダ伝って入るってアクロバティックすぎる。
お酒をいつももらっているので、しぶしぶ受け入れた。
ベランダから侵入
4階のベランダを伝って隣のベランダに入った。
家の電気はついていた。
網戸をあけた瞬間、6匹くらいの猫がこっちを見て「シャーーー」と威嚇してきた。
部屋の中は猫の毛が舞い、衣類が散乱しており、猫や生ゴミの異臭を放っていた。
…汚い
服で鼻を覆いながら土足で玄関まで行き鍵をあけた。
ありがとうと〇本さんに感謝された。
「ベランダ伝って窓から入って鍵あけてくれへん?」
遠慮という言葉を知らない〇本さんの名言
しばらくして再び玄関をノックされた。
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