アブハジア 女の強さを知った

14カ国目 アブハジア自治共和国

ジョージアからの国境越えは馬だった。


今まで旅をしてできて、はじめての経験だった。

1886年に車が誕生して、はや134年。
いまだ、国境を超える国際的な輸送手段に馬を使っていることにとに笑ってしまった。

荷馬車に現地の人たちとドナドナされながら問題なく国境越えた。
アブハジアは、ジョージアの領土だが、ロシアが実効支配している自治国だった。

なので、使える通貨はロシアのルーブル。

ここにあるのは、永遠に続くセイタカアワダチソウの原っぱと戦争の傷跡だけだった。
情勢も安定していないのか、駅も封鎖されていた。廃墟がすきな人にはたまらない場所

精神の強い女性に会う

黒海に面した、公園に行った。

黒海は読んで字のごとく、黒い海ではなかった。

公園をアルメニアで知り合った、日本人の男性(ミキさん)と散歩していた。
露店でトルココーヒーが売られていたので、買って飲んでいると、40代の女性とその母親らしき人と話をした。

ムスリムのようでスカーフをしていた。
彼女は英語が話せた

出身は彼女はアブハジア、母親は南オセチアだった。

そして、シリアに住んでいたが、今は戻ってきたと教えてくれた。

シリアは内戦の影響で情勢があまり良くなかったらしい。

話をしていると、母親は昔を思い出したのか少し涙ぐんでいるようだった。

重たい話

観光するにはどちらも難易度が高い国。

あなた達は結婚しているの?と聞かれたので、俺とミキさんは「フリーです」と答えた。
彼女は続けた。

私の夫はシリア政府の命令で人を殺す仕事をしていたわ。それがイヤになって別れたの

理解不能になった。

政府?殺す?
どーゆーこと?

世界には色々な境遇の人たちがたくさんいる。
自分の周りで起きた残念な出来事(彼女に振られる、バイクを盗まれるとか)はすごく小さいように感じていた。

彼女は続けた。

「だから、私もフリーよ」

いやいや、このタイミングで誘えませんから。

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